俺じゃないよ

久々に小話をば。


＊サトロラ
＊ルーナとロラン


よろしければ続きからどうぞ！！！

気がついたら僕がやらなきゃ、って思ってたことがやらなくてよくなってるんだ。
例えば、薬草をそろそろ補充しなきゃ、とか武器磨かなきゃ、とか。
いや、さすがに薬草ぐらい自分で買えるよ？でもなんて言うか、宿から出たくないときってあるじゃない？
武器だって磨いてるよ？でもほら、宿のベッドに寝転がっちゃったら、ね？

「ロランったら。案外怠け者なのね。」
「否定は出来ないな。」
「もう。それで？」
「そうそう。気付いたら薬草は補充されてるし武器もきれいになってるんだ。」

不思議でしょ？そう言うとルーナがあのね、って口を開いたから慌てて付け加える。
もちろん勝手に薬草が補充されたり、武器がきれいになるわけがないって事はわかってるし、誰がこまめにやってくれてるのかも知ってるよ。

「あら。でもその人にちゃんとお礼は言った？」
「もちろん。でもさ、こう言われちゃったんだよ。」

『これは、あれだ！お前が寝てる間にスライムがやってきて薬草置いてったんだ！』
『武器？あ、あーほら、マドハンドがなんか磨きたがってたから渡してやったんだ。』

目をそらしながら、顔をほんのり赤らめて、ね。

「まあまあ。照れ隠しのつもりかしら？」
「でも、そんなところも僕は好きだよ。」

そういって一口紅茶を飲んだらルーナはあらあら、ご馳走様。って笑った。




ツンデレというよりかは不思議ちゃんなサトリになってしまった←