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常に妄想まっしぐらな腐女子的ブログ。 基本的に年齢制限無し。けどたまに爆弾発言。

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2024/05/03(Fri)13:00:46
ということで 某国擬人化の小話など。
苦手な人はバックプリーズ。




白い世界が広がっている。
どこまでも広いその世界で俺は誰かを見つけた。
その誰かは俺に気付き、手を振りながら近づいてくる。そこで俺は誰かが想い人だと認識する。
近づいてきた想い人は恥じらいながらにこりと笑い、そして口を開く。
「実はな、お前のことが────」



「失礼します!ボヌフォア卿!」
突然リアルに声が響き、俺は現実世界へ引き戻された。
部下に叱咤されると思い慌ててそちらに目をやるが部下は俺がうたた寝していたことには気付かなかったようで用件を告げた後、すぐに出ていってしまった。
俺も部下がでていったと同時にため息をつく。
俺自身分かっているのだ。こんな夢を見るほど俺は想い人を求めている。
しかしこの想いは一生叶うことなど無い、とも。
でも、もし・・・なんて考えてはいけない。
俺はすぐにその幻想を振り払い、書類へ取りかかっていった。


また白い世界へやってきてしまった。
いつものように想い人はそこにいる。
あぁいつものパターンだ。ここで想い人は俺を見つけて、いつも・・・
「お前のことが────」


「なんだっていうんだ・・・。」
がばり、と起きあがった俺はため息をついて近くに置いておいた水を飲む。
飲み終えても違和感はぬぐえない。そこで空腹であることに気付く。
「そう言えば食べるの忘れてたな・・・。」
仕事を終え、自宅へ帰る頃にはもう日付が越えており、軽くシャワーを浴びた後倒れるようにして眠ってしまったのだと思い出す。時計を見てみるともうそろそろ起きなければならない時間だ。
「あーあーやんなっちゃうね、ほんと。」
望むな。
自分を戒めるように呟き予定を確認する。そこで確認した自分に落胆した。
「ありえねぇ・・・・世界会議かよ。開催国は・・・」
イギリスだった。


「おっはよ~ございま~す。」
気の抜けた挨拶で部屋に入り、自分に割り当てられた椅子へ向かう。
いつもより早く着いてしまったためにまだ人影もまだらだった。
「わーフランス兄ちゃんがこんなに早く来るなんて明日は雹でも降るのかな!?」
突然後方から声がする。振り向いてみるとヴェーといつも通りの鳴き声を発しているイタリアが居た。
「随分な挨拶だな、イタリア。そうかそうか、そんなにおにーさんに侵略してほしいか。」
「ヴェーっっドイツー助けてーーー。」
こちらもいつも通りに接してやるとイタリアは泣きながらドイツの方へ走っていった。そう、いつも通りだ。
「フランス、この際変態発言は大目に見てやるが本当に侵略するのはやめろ。」
困った風にドイツが言う。これもいつも通りだ。
大丈夫。今日は本当にいつも通りだ。何が起きても俺はいつも通りにしていればいいんだ。
「・・・・フランス?」
怪訝な顔をしたドイツが呼びかける。フランスはにこりと笑い軽口を叩いてやる。それに少々小言を言い、溜め息をつきながらドイツは向こうへ行ってしまた。これはいつもと違うけどそんなにたいしたことじゃない。
「なんだよ、いつもよりはえーじゃねーか。」
心底驚いた声がまた後ろから響く。今日俺が最も気をつけなければならない相手。そう、イギリス。
「俺だってたまには心を入れ替えないとね~。ま、紅茶ばっかり飲んでる坊ちゃんには俺の素晴らしい考えなんか理解できないだろうけどね。」
ぼろが出ないよう、にやにや顔を崩さないように注意しながら軽口を叩いてやる。するとほら。
「なんだと!?てめぇ俺がせっかくちょぉぉぉぉぉぉっとだけ見直してやらないこともないと思ったのに!あっでも別にお前のために何かじゃないんだからな!それでも頭に来た!お前ちょっとその髭抜かせろ!!!」
「おうやってみろくそ眉毛!お前こそその眉毛今日こそ剃ってやる!」
よかった、いつも通りだ。この辺りでドイツが口を挟みだし、会議が始まる。
予測通りに会議は始まったが、これまた予測通りに踊ったまま終わった。
時計を見るとまだ昼になったばかりだった。
しかし俺は早く家へ帰りたかった。とにかく自分を落ち着かせてあの夢を見なくなるまでは極力彼と話さない方がいいと判断したからだ。
しかし────
「どうしたんだよ。」
がしりと腕を掴まれる。驚いて振り返ると不機嫌そうな坊ちゃんの顔があった。
「なーに?俺の顔がどうかしたって?やだなぁいつもこんなに格好いいじゃん。」
「そーじゃねーよばかっ。お前なんか顔色悪いぞ?」
熱でもあんのかよ?と心配そうに見てくるイギリス。ちょっ近い近いよっっっ
「い、やぁ・・・・ちょっといやーな事があったから・・・。」
苦しい言い訳を作ってみるが彼の眉間には一瞬険しい渓谷が。
しかし、次の瞬間には口元は皮肉めいた笑みを浮かべていた。
「どうせお前あれだろ、女に振られたとかだろ。ざまーねぇな。」
もうそう言うことで良いから早く俺を解放してくれ。そうじゃねぇとお前がどうなっても知らないぞ。
「・・・・来いよ。」
「ふぇ?」
気がつくと俺はイギリスに引っ張られていた。わーお積極的。
「ちょっイギリス!?」
「お前のため何かじゃないんだからな!突然俺がお前のメシが食いたくなったんだ。だから・・・」
俺ん家行くぞ。
あぁいつも通りの生活が崩れてしまった。


結局俺はイギリスの要求通りにメシと食後用のシフォンケーキを作ってやった。おにーさんの忍耐力、案外あるじゃん。
「・・・で、結局お前はどうしたんだ?」
シフォンケーキを口に運んだ後、紅茶を飲みながら優雅に尋ねてくるイギリス。俺の気持ちなんてさっぱり伝わってないようだ。
その方がいい。気付かれたら今の関係も台無しになってしまう。
「やー、最近仕事が多くて。おにーさんモテモテだし~?」
「・・・そうか。本当のことは言いたくないと解釈して良いな。」
綺麗な緑の瞳が揺れる。しかし本当に一瞬のことでもういつも通りの瞳に戻っている。どうしてお前がそんな顔するんだ。
「本当のことも何も・・・」
「踏み込んで悪かった。何も聞かねぇから飲んだらとっとと帰れ。」
それは本当にいつも通りのイギリスで。でもちょっと違うような感じもして。つい────
「夢をね、見るんだ。」
言ってしまった。
「・・・・・」
何も言わずにじっと俺の話に耳を傾けるイギリス。遠い昔、一度だけこの顔を見たことがあるような気がする。
「真っ白な世界に立ってるんだ。俺がずっと片思いしてる人が。その人がね、俺に向かって手を振って近づいてくるんだ。」
先ほどの顔のまま、彼は紅茶を口に運びながら俺をずっと見ている。逃げ出したくなったがここまで言ってしまった手前後に戻る事なんて出来ない。
「いつもそこでそいつは口を開くんだ。『お前のことが』って。そこで途切れるんだ。」
俺はそいつに何を望んでるんだろう。勝手な思いばかりが募って。どうすれば楽になれるんだ?
ずっとこころの中に閉じこめていた感情が出てきてしまった。あぁどうやって修復すればいい?
「お前は・・・どうなんだよ。」
不意にイギリスが言う。お前はどうしたい?と。
「・・・・・・そりゃあ伝えたい。でも・・・・こわいんだ。」
しばらくの沈黙の後で出た言葉だった。自分でも驚いた。ずっと気を許してはいけないと思っていた相手にうち明けてしまった。
「迷ってるから夢に出るんだ。言いたいことは本人に言え。愛の国が聞いて呆れる。」
もっと驚いた。あのイギリスが俺に助言を与えた。でも少し悲しそうにみえるのは何故だろう。俺の思いこみだ。きっと。
「好きなんだ。」
ぽつりと遂に言葉に出してしまった時、きっとこの関係はもう元には戻らないと確信した。
「俺にじゃないだろ?ちゃんと好きな奴に──「俺は、アーサー、お前が好きなんだ。」
もうダメだ。すぐに放り出されてもうここに来ることすら叶わなくなってしまうだろう。
す、とイギリスの手が伸び、俺の頬に沿わせた。
「本気で言ってるんだな?」
頷くことしかできなかった。声を出したら崩れそうだった。
「俺はな、男で料理は出来ねぇ、素直な気持ちを表せねぇ、めんどくさい奴だ。そいつに告白したんだ。相手は間違ってねぇな?」
「料理は俺が作る。気持ちぐらい読みとる。男って所は愛でカバーする。だから・・・っっ」
言葉が出ない。どういわれるのだろう・・・・・・。
「分かった。・・・だから泣くな。」
だめ・・ってえ?分かった?ってか俺泣いてなんか・・・。
頬に寄せられたイギリスの手が俺の目元を拭う。こぼれた涙が彼の手を伝っていた。俺泣いてたんだ。
「え・・・イギリス・・・。だって俺・・・「俺はフランスは嫌いだ。」
その言葉に一気に奈落の底へ落とされる。こういう奴だって分かってたはずじゃないか。
「でもな、フランシスはずっと好きだった。小さい時から、ずっとずっと好きだった。だからな・・・その・・・今は・・・あー・・・。う、嬉しいんだ。」
思わずイギリスを抱きしめてしまった。彼もずっと待っていてくれたのだ。
「うわっちょっ・・・っやめっ」
制止の声も聞かずにずっと抱きしめていた。
嬉しくて、嬉しくて。なんだか気が抜けてしまった。
「フランス・・・?フランシス!?」
あぁイギリスが、アーサーが呼んでいる。でも・・・・
彼の体温が暖かくて、そのまま闇の世界へダイブしてしまった。
「ちょっ抱きついたまま寝るとかありえねぇっっ起きろこのくそ髭ーーーっっ!!!」
穏やかな昼下がり、手入れが施された庭にフランスの悲鳴が響くまで後わずか。



真っ白な世界にいた。
でももう彼は目の前には居なかった。
彼は隣で微笑んでいた。






えーっと・・・・まずごめんなさい!!!!!!!!!!!
何これ!?と自分でも思ってます。心持ち英仏になっているような・・・・(ーー;)
でも仏英です。そして意味が分からない文章になってます。ぬーん。精進します。
こんな文章でも読んでいただけたら光栄ですっ。ありがとうございました。
もしも設定が被ってるとかあったら連絡くださいっ早々に消します故っっ(;;)

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2009/04/14(Tue)22:41:07
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