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常に妄想まっしぐらな腐女子的ブログ。 基本的に年齢制限無し。けどたまに爆弾発言。

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2024/04/27(Sat)22:28:20
もう過ぎちゃいましたけど、フランスでは五月一日はスズランの日だそうです。
好きな人やお世話になっている人にスズランを贈るそうです。
これはもうあの二人にやって貰うしかないでしょぉぉぉぉ!!!!
ということで。続きからいちゃいちゃしてますよー!!!

そして毎回のごとく構成がぐちゃぐちゃですよー。そして寝ぼけてますよー←オイ



お前の家、花言葉とか好きだもんな。


スズラン日和


窓から柔らかい朝日が差し込んでいて、小鳥たちのさえずりが聞こえる。
久しぶりに休みを貰ったイギリスはまだ目が覚めないようだ。
「ね、イギリス。起きてよ。朝ご飯の時間はとっくに過ぎたわよ。」
妖精達がふわふわとイギリスの周りを飛び回る。しかしイギリスはまだ目が覚めないようでむにゃむにゃと何かを呟く。
「もうっ!イギリスったらおねぼうさんね!誰か来ても知らないんだから!」
妖精の一人が言う。しかしイギリスはまたむにゃむにゃと何かを呟く。
「誰も来ないですって?そんな事言わないの!ほら、お庭のお花がきれいに咲いているわよ。お水をあげなくっちゃ。」
その言葉にやっと少し覚醒したイギリスがむくりとベットから起きあがる。しかし目はまだうつろだ。
「いま、何時?」
「九時よ。おねぼうさん。」
その言葉にやっと完全に覚醒したイギリスが少し急ぎながら洗面所へ向かう。
「悪かった。飯にしよう。」
洗面所から帰ってきたイギリスがすぐに妖精達に声をかける。妖精達は満足そうに彼の周りを飛び回る。
「そう言えば水をやらないとな。今日はいい天気だから水をやったら外で茶会でもしよう。」
食事を終えたイギリスが笑顔で妖精達に言う。彼女たちもその案に賛成のようだ。
「よし、じゃあ────」
ちりんちりん
イギリスが立ち上がった瞬間に玄関のベルが鳴った。彼は一瞬嬉しそうな表情になるがすぐに迷惑そうな表情を浮かべる。
「イギリス?お客様みたいだけど。」
「いい。どうせ招かれざる客だ。早く庭に行こう。」
ちりんちりん
まだベルは鳴り続ける。しかし完璧に無視をして裏口から庭へ出た。
「ねぇ、失礼よ?紳士としていいのかしら。」
「そうよ、イギリス。お客様には丁寧にしなきゃ。」
妖精達が口々に言うが聞こえないふりをして庭に水をまき始める。
「ぼっちゃーん。いるのはわかってるんですよー。はやく出てきなさーい。」
遂にしびれを切らした招かれざる客フランスがイギリスを呼ぶ。しかし彼はまた聞こえないふりをする。
「ぼっちゃーん。意地張ってないで出てきてくださーい。今日はお仕事お休みでしょー?」
「お引き取りください。ここにはぼっちゃんなんて言う人はいません。」
水をまく手を止めずに言う。それを合図にフランスは庭へ入って来た。
「じゃ、イギリス。おにーさんガトーショコラ作ってきたんだけど入れてくれる?」
「もう入ってんじゃねーかばか。」
これ以上ないくらいにイギリスが顔を顰めて言う。しかしそんな彼をよそにフランスは笑っている。
「そんなにカリカリしないの。ほら、お茶にしようよ?」
諭すように言われて渋々お茶会の用意をし始めた。
用意が出来る頃にはイギリスの機嫌もなおっていて、妖精達はどこかへ消えてしまっていた。
「今日はちょっとブランデーを入れてみたんだけどどうかな?」
「悪くはない。」
本当は美味しくてたまらないくせにそんなことは面に出さずつまらなさそうな顔をして言うイギリス。それでもフランスは満足そうに笑った。
「で?なんのようだ。仕事ならたたき返すが。」
「今日はね、特別なんです。」
にっこりして言うフランスにイギリスは内心キモイとか思いながら紅茶を口に運ぶ。
「問題です。今日はなんの日でしょう?」
「お前の頭がとうとうイッちゃった日。あ、前からイッてたからこれは違うか。」
「酷い!!!!」
顔色一つ変えずにイギリスが言うので本気でへこむフランス。しかしすぐに立ち直り、得意げに言う。
「今日俺ん家スズランの日なんだ。」
「ふーん。」
それで?と、本気でどうでも良さそうなイギリスが追加の紅茶を注ぐ。それを見ながらフランスは何かを取り出す。
「はい、これ。」
そう言って出されたのはスズランの花束。驚いたイギリスが思わず紅茶を零しかける。
「スズランの日はさ、好きな人やお世話になってる人にスズランを贈る日なんだ。」
だからなんだ?、と言われると思っていたフランスの手からスズランが無くなる。
「・・・すごく綺麗だ。ありがとな。」
ふわりと見たことのない笑みを浮かべた後、お前のために貰うんじゃないんだからな!と、付け加えられたのは気にせずフランスも嬉しそうに笑う。
「もしかしてお前これだけのために来たんじゃねーだろーな?」
その言葉にフランスは笑ってこのためだけ、と答える。
「・・・・・・・お前明日は?」
しばらくしてイギリスが言う。言葉の先は言われなくてもフランスにはわかっていた。
「お昼食べたら夕飯の買い物しに行こっか。」
「しかたねーな!早く昼飯作れよっ。」
照れ隠しにお茶を片付け始めるイギリスの頭にふっとスズランの花言葉がよぎる。
「フランス。」
ちゅ、と頬にキスをしてやる。フランスはぽかんとして彼を見る。
「ちょっとでも幸せになったか?」
そう言い残して彼は早々と室内へ消えていった。フランスはその耳が真っ赤になっているのを見逃さなかった。
「かーわいいことしてくれちゃって。おにーさんはお前がいてくれるだけで幸せですよー。」
そんなことを呟いている自分の顔はきっと人に見せられないくらいたるんでいるのだろうと思いながらフランスも室内へ消えていった。



スズランの花言葉は───

幸福が訪れる

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2009/05/04(Mon)00:04:35
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